9月実施のパピートレーニング2の内容をレポートします。ワンちゃんのトレーニングのポイントを簡単に紹介しますので、参考にしていただけると幸いです。
当センターから子犬の譲渡を受けた方を対象としたパピートレーニング2を、JAHA公認家庭犬しつけインストラクターである藤川裕子先生のご指導のもと、9月16日、22日の2日間にわたり開催しました。
今回、4組のご家族の方が参加されました。
<リードの持ち方>
・リードは小指側から出るように持ちましょう。
・持った手は体にくっつけておき、犬がひっぱても手を伸ばさないでください。
・リードの長さは、犬が近くにいるときには緩むくらいにし、犬がどこを向いていてもごほうびを持った手が鼻先に届く長さが安全な長さです。その長さを把握したら、リードを結んでお団子を作っておいても良いです。
★目的:リードを効果的に持つことで、犬が落ちつきやすくなります。
<名前を呼ばれたら飼い主さんに注目する。いつでもどこでも名前が大好きになるように>
・名前を呼んで飼い主を見たら褒めてごほうびを与え、呼ばれたら飼い主さんに注目できるようにしましょう。
・名前を呼ぶときに、叱ったり、嫌がることをしたり、いやな印象にならないようにしましょう。
★目的:名前を呼んだら注目することを教えておくことでコミュニケーションが取りやすくなります。(合図を聞いたり、気になる物から気持ちをそらすことにも役立ちます)
<『おいで』はしつけの中で最重要>
・『おいで』の合図は『美味しい』と犬に印象づけます。『おいで』=100%ご褒美です。朝晩1回は続けましょう。
・『おいで』と言って、ごうほうびを握りこんだ手で飼い主の両足の間に愛犬を誘導*し、首輪を触わりながらごほうびをあげましょう。
(誘導:ごほうびを握りこみ。その手に犬が鼻をつけて一緒に動く方法、犬の鼻先をコントロールすることでいろいろなことが教えられます。)
★目的:『おいで』で、必ず呼んだ人のところへ来られるようにしておくと、万が一愛犬が離れてしまったときに確保することができます。安全を守るためにも、とても重要です。
<おもちゃでの遊び方>
・『おもちゃ遊び』は、愛犬が飛びかかっている時には始めてはいけません。4本足を地面につけ落ち着いたら、獲物が逃げるように動かし、追いかけたり、くわえたり、引っ張りっこをしてあげましょう。すぐ飽きるので、数種類をローテーションすると良いです。一度返してもらうときは、くわえているおもちゃが動かなければ口を離すので、動きを止めて少し待ってあげましょう。口を離したらゆっくりともらい、また足がついている状態で遊びをスタートします。
・おもちゃ遊びが終わったら、おもちゃは必ず片付けましょう。
★目的:家族と一緒に遊ぶことで楽しく発散でき、遊びをとおしてルールを教えることができます。(噛んで良いものを教える、飛びついているときには始まらない=落ち着くこと、ちょうだいの基礎になってきます)
<散歩の練習>
・最初からペースを合わせて歩くことは難しいので、一緒に走ったり、おもちゃ遊びをしたり、少し疲れた愛犬と練習するのがお勧めです。
・リードの持ち方と人の歩き方がポイントになります。人が一定のペースで長い直線を行き先を見てまっすぐ歩きます。何回か繰り返し、リードが緩んでいるときに褒めるようにしていきます。ごほうびを食べられる場合は、その時に足の横でごほうびをあげておくとよいです。
★目的:リードが緩んでいることが良いことになるように練習しておくと、お互い気持ちよくお散歩できます。ずっと、となりを歩いてもらうことは犬も楽しくないので、途中でニオイかぎをさせてあげたり、走ってあげたりしながら、安全で楽しいお散歩をしましょう!
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