当センターから子犬の譲渡を受けた方を対象にしたパピートレーニング2を、JAHA公認家庭犬しつけインストラクターである藤川裕子先生のご指導のもと、3月16日、23日の2日間にわたり開催しました。当日は6組のご家族に参加いただきました。 トレーニングの一部を紹介します。

<リードの持ち方>
・リードは小指側から出るように持ちましょう。
・持った手は体にくっつけておき、犬がひっぱても手を伸ばさないようにしておきます。
・リードの長さは、犬が近くにいるときには緩むくらいにし、犬がどこを向いていてもごほうびを持った手が鼻先に届く長さが安全な長さです。その長さを把握したら、リードを結んでお団子を作っておいても良いです。
★目的:リードを効果的に持つことで、犬が落ちつきやすくなります。

<名前を呼ばれたら飼い主さんに注目する。いつでもどこでも名前が大好きになるように>
・名前を呼んで飼い主を見たら褒めてごほうびを与え、呼ばれたら飼い主さんに注目できるようにしましょう。
・名前を呼ぶときに、叱ったり、嫌がることをしたり、いやな印象にならないようにしましょう。
★目的:名前を呼んだら注目することを教えておくことでコミュニケーションが取りやすくなります。(合図を聞かせたり、気になる物から気持ちをそらすことにも役立ちます)

<飛びつきについて>
・近寄ったときに、飛びついたら背を向けて離れましょう。すぐにまた近づき、前足が地面についていたら褒めて、ごほうびをあげたり、触ります。
・ご家族で順番に繰り返して、4本足が地面についている方がお得だと学習させることがポイントです。
・日常生活でも、飛びついたときにお得なことが起きないように心がけてみてください。

<『おいで』はしつけの中でも重要>
・『おいで』の合図は『美味しい』と犬に印象づけます。『おいで』=100%ごほうびです。朝晩1回は練習しておきましょう。
・『おいで』と言って、ごほうびを握りこんだ手で両足の間に愛犬を誘導し、首輪を触わりながらごほうびをあげましょう。
★目的:『おいで』で、必ず呼んだ人のところへ来られるようにしておくと、万が一愛犬が離れてしまったときに確保することができます。安全を守るためにも、とても重要です。

<おもちゃ遊び>
・「一緒に遊ぶおもちゃ」と「ひとり遊び用のおもちゃ」、それぞれの遊ばせ方を確認しました。
・「ひとり遊び用のおもちゃ」では、コングを使いました。コングにフードを詰めると、頭と体を使って楽しみながらごはんを食べることができます。
・初めてのおもちゃを与えるときには、遊び方を教えてあげること、安全に楽しめるか観察することが大切です。
・片付けること、ローテーションして使うこともポイントなので、毎日上手に活用してみましょう。片付けるときは、ごほうびとの交換を忘れずに!
★目的:遊びをとおして楽しく発散でき、ルールを教えることもできます。(噛んで良いものを教える。とびついているときには始まらない=落ち着くこと、ちょうだいの基礎など)

<散歩の練習>
・最初からペースを合わせて歩くことは難しいので、一緒に走ったり、おもちゃ遊びをしたり、少し疲れた愛犬と練習するのがお勧めです。
・リードの持ち方と人の歩き方がポイントになります。人が一定のペースで行き先を見てまっすぐ歩きます。何回か繰り返し、リードが緩んでいるときは褒めるようにしていきます。ごほうびを食べられる場合は、その時に足の横でごほうびをあげておくとよいです。
★目的:リードが緩んでいることが良いことになるように練習しておくと、お互い気持ちよくお散歩できます。ずっと、となりを歩いてもらうことは犬も楽しくないので、途中でニオイかぎをさせてあげたり、走ってあげたりしながら、安全で楽しいお散歩をしましょう!
コメント