愛犬・愛猫と幸せに暮らせるよう、犬・猫の動物としての習性や飼っている犬・猫種の特性を理解し、ルールを守って正しく飼いましょう。
周りに迷惑をかける飼い方は、ご近所トラブルの原因になるだけではなく、あなたの愛犬・愛猫が周囲の人から嫌われてしまうことにもつながります。
【動画】ルールとマナーを守って飼いましょう
ご自身の動物の飼い方でトラブルを起こさないためにどのようなことが必要か知っていただくことを目的に作製した動画です。
ルールとマナーを守った飼い方ができているか、こちらの動画でご確認ください。(画像をクリック・タップすると外部サイトに移動します)
目次
1 犬の飼い主の方へ
(1)犬を飼うなら『2K4S』
人と犬が共生できる社会を実現するためには、犬による危害や迷惑問題を防止しなくてはなりません。
犬と飼い主、周囲の方々がより良い関係を築くために、犬は『2K4S』を守って飼いましょう。
【狂犬病予防注射】
犬を飼い始めたら、お住まいの市町に犬の登録(一生涯に1回)を行い、狂犬病予防注射(毎年1回)を受けさせましょう。
狂犬病は、発症したらほぼ100%が死に至る恐ろしい感染症です。世界では毎年5万人以上が狂犬病で亡くなっています。
【けい留義務】
犬は鎖につなぐ、柵の中で飼養するなど『けい留』して飼わなければなりません。
散歩の時も、必ずリード等を装着しましょう。
【終生飼養】
犬の生態や習性を正しく理解し、飼い主の責任として、最後まで愛情を持って飼いましょう。
【所有明示】
鑑札及び狂犬病予防注射の注射済票の装着は法律で定められている義務です。また、装着することで犬が迷子になったときや災害発生時の対策にもなります。
マイクロチップの装着は、外れる可能性がほとんどないため、より効果的です。
【飼養頭数のコントロール】
十分な手間とお金をかけてもらえない不幸ないのちを増やさないために、不妊去勢手術を行いましょう。
早めに手術を行うことでリスクを減らすことができる病気もあります。
【しつけ】
ただかわいがるだけが愛情ではありません。人に危害を加えたり無駄吠えなどで周辺に迷惑をかけたりすることがないようきちんとしつけを行いましょう。
万が一、飼い犬が人やペットを咬んでしまったら、飼い主は届出が必要です。すみやかに栃木県動物愛護指導センター(宇都宮市内で発生した場合は宇都宮市保健所)に連絡をしてください。
(2)10月は『正しい犬の飼い方強調月間』
栃木県では、人と犬が共生する社会をつくるため、毎年10月を『正しい犬の飼い方強調月間』と定め、県内各市町や(公社)栃木県獣医師会と連携し、犬の正しい飼い方に関する普及啓発を県下一斉に推進しています。
詳しくはこちらをご覧ください。
2 猫の飼い主の方へ
【動画】猫としあわせに暮らすこと
人も猫もしあわせに暮らすためにはどのようなことが必要か、お子様にもわかりやすいように製作した動画です。
(画像をクリック・タップすると外部サイトに移動します)
(1)猫を飼うなら『4S』
あなたの周りの方がみんな猫を好きとは限りません。
あなたの猫が周りの方に迷惑をかけたり危害を与えたりしないよう『4S』を守り、責任を持って飼いましょう。
また、栃木県では、人と猫が共生していくための基本的なルールを示した『栃木県 猫の適正飼養ガイドライン』を平成28年に作成しました。このガイドラインは、猫が好きな人や嫌いな人、猫に関心のある人やない人など様々な考え方を持っている人がいる社会の中で、一定の共通認識・共通理解を持っていただくことを目的としています。
【飼養頭数のコントロール】
猫は繁殖力が強く、1頭のメスから1年間に20頭以上の子猫が産まれることもあります。十分な手間とお金をかけてもらえない不幸な命を増やさないために、不妊去勢手術を行いましょう。
早めに手術を行うことでリスクを減らすことができる病気もあります。
【終生飼養】
猫の生態や習性を正しく理解し、飼い主の責任として、最後まで愛情を持って飼いましょう。
【所有明示】
室内で飼っていても、雷や花火などの大きな音に驚いてパニックになったり、窓やドアのわずかな隙間から出て行ってしまったりして行方不明になるケースがあります。首輪に迷子札(飼い主の名前、住所、電話番号を記載)をつけて所有明示をしましょう。
マイクロチップの装着は、外れる可能性がほとんどないため、より効果的です。
【室内飼養】
猫は十分な食べ物があれば必ずしも広い空間を必要とせず、安全でストレスを発散できる環境を整えることによって、室内のみで飼養することができます。
交通事故や感染症の危険性、迷子、鳴き声や糞尿による近隣トラブルの回避につながることから、猫は室内で飼いましょう。
(2)増やさないのも愛
当センターには、毎年4,000件以上もの猫に関する苦情・相談が寄せられています。
そのほとんどが、「庭に糞尿をされる」「車・家屋等を傷つけられる」「敷地内で子猫が生まれた」などであり、その猫たちは不妊去勢をしていない飼い猫や無責任なエサやりにより増えてしまった猫であることが多いようです。
あなたがしている猫の不適切な飼い方や「かわいい」「かわいそう」という感情だけでエサをあげている行為が、周りの人に迷惑をかけ、苦情の元になっているかもしれません。
また、生まれてくる猫の全てが幸せになるとは限りません。中には交通事故にあってしまったり、ほかの猫との生存競争や病気など過酷な生活を強いられる猫も少なからずいるのが現状です。
(3)2月は『正しい猫の飼い方推進月間』
栃木県では、人と猫が共生する社会をつくるため、毎年2月を『正しい猫の飼い方推進月間』と定め、県内各市町や(公社)栃木県獣医師会と連携し、猫の正しい飼い方に関する普及啓発を県下一斉に推進しています。
詳しくはこちらをご覧ください。
3 ペットの受動喫煙
ペットも受動喫煙により健康に悪影響が及ぼされる可能性があります。
動物は人間以上ににおいに敏感です。タバコのにおいが想像以上に大きなストレスになる可能性がありますので、ペットへの配慮をしましょう。
消臭剤や殺虫剤などの化学薬品も身体が小さい動物には悪影響になることがありますので、近くで使用することは避け、使用したら十分な換気を行いましょう。
4 ダニ媒介性感染症に注意しましょう
ダニ媒介感染症とは、病原体を保有するダニに刺されることによって起こる感染症のことです。
特にマダニの活動が盛んな春から秋にかけては、マダニに刺される危険性が高まります。
ペットが感染するとヒトに感染する感染症があるので注意が必要です。
ペットのダニ対策については以下の3点に特に注意しましょう。
(1) ダニ駆除剤の使用等について獣医師に相談
(2) ペットが外から帰宅したらダニがついていないか確認
(3) ダニが皮膚に食い込んでいる場合は動物病院へ
ダニ媒介性感染症について詳しくはこちら(厚生労働省HP)