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愛犬のデンタルケア

 愛犬の口の中の病気でもっとも多いのが歯周症です。口から歯周病菌が血管を通って心臓や腎臓にも悪影響を及ぼすことがある怖い病気です。犬の口腔内は歯周病になりやすい環境なので多くの愛犬たちが歯周病を患っています。
 歯周病を予防や進行を抑えるためには歯磨きが大切なのですが、犬は自分では出来ないので飼い主さんが手をかける必要があること、かつ、犬が嫌がるので、おうちでの歯磨きはなかなかハードルが高いものとなっています。そのため、多くの飼い主さんの悩みとなっています。 さらに、一度歯石がついてしまうと、歯磨きでは取れず、動物病院で全身麻酔をかけて、人と同じように超音波の振動を利用して歯の表面および歯周ポケットの中にたまっている歯垢や歯石を除去(スケーリング)します。またスケーラーという手動で歯垢・歯石をとるための器具は簡単に購入できますが、素人が扱うと愛犬に怪我をさせたり、うまく取れなかったりしますので、動物病院での治療をおすすめします。

<子犬でも歯磨きは必要?乳歯から取り組む意味とは?>

 子犬の歯(乳歯)は生後1ヶ月ごろから生え始め、28本です。
 永久歯(42本)に生後4ヶ月過ぎから8ヶ月くらいの間に生え替わります。その時期は歯がむずむずするのでいろんなものを噛みたがり、歯磨きをしようとしても手や歯磨きグッズを噛みたくて落ち着かず、歯磨きのハードルが高い時期です。
 歯垢・歯石は子犬の時からできやすいので、できるだけ早い時期から歯磨きの習慣をつくることが理想です。子犬の時から歯や歯茎に触ることができるようにしておくことが、後々、楽にケアできることに繋がります。 無理強いすると痛かったり怖かったりして受け入れなくなりますので、子犬がゆっくりくつろぎ始めた頃に、柔らかい感触のデンタルケアで遊び風にトライアルするのが良いでしょう。ごほうびも使いながら楽しい時間にしていくとうまくいきます。

<愛犬の基本的な歯磨きの方法とは?>
 まずは指や布をつかって歯や歯茎に触る、軽くマッサージする、それに慣れたら、柔らかい歯ブラシに変えていきましょう。

<歯ブラシの使い方>
 歯ブラシは軽く握り、歯と歯茎の境目に、ブラシを歯茎に沿わし、歯周ポケットの汚れをかき出す感じで斜めから当てます。ブラシは歯に対して横方向に軽く小刻みに動かします。歯茎の中の汚れをかき出すイメージです。ワンちゃんの様子を見ながら無理強いしないで、少しずつ進めます。

<上顎の奥歯が磨けるようになると上級者です>
 犬にも奥歯があり、臼歯(きゅうし)と言います。この大きな歯が上顎に6本、下顎に7本ずつあり、特に歯石がつきやすいのは上顎の臼歯です。口の横側をめくって磨きますが、うまく磨けるようになるまで少しずつ慣らしていく必要があります。おもちゃやロープを噛んでいてくれると磨きやすい場合もあるので試してみましょう。

<しっかり褒めながら、無理強いせず少しずつ進めましょう>

少しでも磨けたら褒める、おわったら小さくて飲み込みやすいごほうびおやつを与えて歯磨きに良いイメージを植え付けると良いです。

<歯磨きは無理をしないこと>
 口まわりを少しずつ触られることに慣らすことがスタートです
1.口をやさしくタッチ(頭や耳など嫌がらず触れるところを触ってから口に触れましょう)
2.口をめくって歯にタッチ
3.歯をゆっくり触る
4.歯茎をマッサージする 1-4をまずは目指します
5.歯ブラシを歯に当てる 
6.歯ブラシで少しこすってみる
※焦らずに繰り返し、できたらその都度、ごほうびを与えます。
※嫌がる兆候を感じたら止めて、無理強いしないでください。

<嫌がらない工夫をしましょう>
・痛みを感じるような強い磨きは絶対にしない
・愛犬が落ち着いている時間や場所で行う
・愛犬が気に入る犬用の歯磨き剤、ジェルを使う(いくつか試す)
  ※人用は犬に中毒症状を示すキシリトールが入っているので使用禁止です
・いやがらない歯ブラシ(柔らかい物がよさそうです)を使い、毛先が開いたら交換

<楽しい気分で取り組みましょう>
 歯磨きが出来るなんて、「なんて素晴らしいワンちゃん!」と喜びを感じてください。 そして、歯磨きをコミュニケーションの時間ととらえ、ゆったりと楽しい雰囲気で行うとよいでしょう。

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