常同行動(Stereotypical behavior)は、人でも見られることがあり常同症(Stereotypy)とも言われる。人では、反復的・儀式的な行動、姿勢、発声が見られる。
犬にも常同行動はある。

その前兆候の一つとして、『しっぽや前足を自分で噛む、舐める』行動がある。そのうちに口の届く範囲で脱毛が認められ、なにか変だと感じる。
気づかず放置すると、自分のしっぽを追いかけぐるぐる回り続ける、体の一部をなめ続ける、搔き続ける。その行動を止めさせるために名前を呼んでもやめない、異常と感じるほど同じ行動を続ける。
その原因は、長時間の放置、運動不足や飼い主さんとのスキンシップ不足からくるストレスといわれる。常同行動は、犬が心を病んだ結果としての現れる事象である。
常同行動の治療は、専門家による行動改善のトレーニングが必要となる。場合によっては抗不安薬などの薬の投与も必要となる。
犬に心的ストレスを掛けないことが常同行動の予防となる。毎日、短い時間でも散歩やふれあいの時間を設けて愛犬を退屈させないことが重要な接し方となる。「うちの犬おかしくない?」と感じた際には、自己流で判断せずに、犬のことにくわしい獣医師や行動診療科のある動物病院、しつけのトレーナーに相談することをお勧めする。





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