SPF豚とは？

　ＳＰＦとは　Specific（特定の） Pathogen（病原体） Free（無い）の略です。あらかじめ指定された病原体を持っていないという意味です。

　わが国でＳＰＦ養豚が開始されてから、半世紀が経過しています。ＳＰＦ養豚は、豚の慢性疾病を排除し、健康な豚を飼育することで養豚経営を安定させることを目的に開発されました。排除すべき養豚の生産性を阻害する病原体を日本ＳＰＦ豚協会が決めています。

　その歴史の中で、ＳＰＦ養豚では単に生産性が改善されるということだけでなく、生産される豚肉の風味が豊かで品質が良いということがわかってきました。

そして、ＳＰＦ養豚は、豚の健康な発育を保証するとともに食の安全にもつながるため、それを知る食肉関係者および消費者からは大きな支持を得ました。しかし、ＳＰＦ豚に対する一般消費者の認知度はまだまだ低く、そこが課題となっているようです。 ＳＰＦ豚認定農場産の豚肉は認定マークにより見分けることができます。ＳＰＦ豚のお肉には、次の特徴があります。筋肉のきめが細かく、保水性も高く、うまみを逃さず調理できます。加熱してあくが出にくい。冷めても固くなりにくい。臭みがなくて脂の質があっさりしています。