「アース・オーバーシュート・デー」とは、人間が消費する生物資源の量が、地球が1年に再生できる生物資源の量を越える日のこと。
オーバーシュートとは、英語で「度を越す」や「行き過ぎる」という意味である。国際NPOのグローバル・フットプリント・ネットワーク(以下GFN)が提唱している。 2024年のアース・オーバーシュート・デーは8月1日だった。その意味は、1年分の資源を8月1日までに全部使い切っているということで、私たちは無意識に、残りの約5ヶ月は、将来のために残しておくべき資源を切り崩して生活しているということである。
アース・オーバーシュート・デーがいつなのかどうやって計算するか?
その日付は毎年変わる。具体的には、次の計算式で算出される。
アース・オーバーシュート・デー=(地球が再生できる生物資源)÷(人類のエコロジカルフットプリント※)×365
※エコロジカルフットプリントとは、人類が地球環境に与えている負荷を測る指標のこと。数値が高いほど資源への負担が大きく、低ければ資源への負担が小さい。
過去のアース・オーバーシュート・デーの日付(GFNのデータ)
2024年 8月1日
2023年 8月2日
2022年 7月28日
2021年 7月29日
2020年 8月22日
世界の各国ごとのアース・オーバーシュート・デー(GFN)
世界中の人々が、その国の人のように生活・消費した場合、地球に訪れるアース・オーバーシュート・デーの計算結果である 一人あたりのエコロジカルフットプリントが多い国は、アース・オーバーシュート・デーが早まる。

先進国ほどアース・オーバーシュート・デーの日付が早い。そのような消費スタイルが世界中に広がった場合、地球の資源がすぐに枯渇していくことがわかる。
2024年 日本のアース・オーバーシュート・デーは5月16日
日本のアース・オーバーシュート・デーは、2020年は5月12日、2021年~2023年は5月6日だった。先進国である日本、そこに住む私たちが貴重な天然資源を消費するスピードは、世界平均より3ヶ月近くも早いということを意味している。
日本政府は、地球環境保護のため、2050年までにCO2排出実質ゼロを目指す方針だ。私たちも、自分の未来を守るために、個人レベルでできることは少しずつ始めるべきだ。
- 自家用車ではなく公共交通機関を活用する
- 近距離なら自転車を利用する
- マイバッグを使用する
- 冷暖房の温度を適正に設定する
- プラスチック容器やカトラリーを使用しない

快適な生活の代償は私たちも払わなければならないし、未来を生きる子どもたちにはさらに大きくのしかかる。できることから始めよう。






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