
なぜ人間は仲間を殺すのだろうか。恨み、妬み、憎悪、欲望、いかれた愉快犯、理由は種々雑多であり悲しい性である。その中で最大の殺人現場は戦争である。国と国が殺し合う。別の国では干ばつや飢饉で食うに食われずの人民がいるにもかかわらず。国、会社、グループ、親族単位で幸せ(利権)を追求し助け合わない壁を厚く高くしようとしている。東西均衡の取れた冷戦の時代は終わり、世界は資本主義路線の極み、自国ファースト、自分ファーストに加速度的になりつつある。

人間以外での仲間殺しはチンパンジーではみられる。集団間、集団内の同種間の殺しや共食いがしばしば報告されている。その動機は明らかにはできないが繁殖戦略のためと推察されている。
本能的な子殺しは哺乳類では頻繁に聞くことがある。オスライオンがコロニーを乗っ取った際には前のオスボスの子ライオンをすべて殺す。前のオスの遺伝子が残らないようにする本能的な行動か?チンパンジー、ゴリラや熊もメスの連れ子を殺す。殺せば親メスの発情が回帰し交尾することで自分の子孫が残せる。
犬や猫ではこういったオスの行動は報告されていない。飼い慣らされた動物で、温厚な性格になったからと言えよう。そういう犬猫を愛でるのが人間である。彼らに癒しを求め、かわいがり、大切にし、知らない他人よりずっとずっと大切な関係となる。戦時下でもペットは心の癒しとなっているだろう。

この現世は、いろいろな価値観から派生する国や企業、個人間の利害関係の縮図であり、その多重構造である。その関係性の中、世界や社会をコントロールするのが政治であろう。地球は一つ、みんな兄弟、戦争のない世界、飢えや貧困のない世界が実現することを望む。
戦争や貧困がなく、ペットも人間も安全に穏やかで、ペットを愛でながら、ともに暮らしを楽しめるように。
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