幼齢犬の社会化がなぜ必要か? しないとどうなるのか?
社会化とは、新しい場所、もの、ひと、風景、音、出来事などを子犬に体験させていくことを指します。いろいろな環境や場面に慣れさせることが今後はじめて遭遇する事象にある程度落ち着いて行動できることに繋がるので、子犬がこれから健全に生きていくためには社会化は必須であるという犬の育成理論です。

効果的に社会化を行うことは、直近の子犬の心と体の健康的な発育と将来に渡り大きく影響するため、あなたと子犬が一緒に生活していくうえで非常に重要です。子犬の社会化は生後4ヶ月までと言われており、実際にはあまり多くの時間は使えませんが、生後4ヵ月で学んだことがその子の生きる力、適応力となります。
社会化を進めるにあたっての注意事項
- 早めにはじめると良い(ただし他の犬との接触は避け、衛生にも注意する)
- 詰め込まない、少しずつ体験させる
- 子犬の様子を見ながら進める、怖がっている時は無理強いしない
- おやつやおもちゃも使って楽しみながら新しい環境に慣らす
新しい場所、もの、ひと、風景、音、出来事など具体的な例として
区分 | 内容 |
場所 | 学校、公園、歩道、交差点、階段、他人の家 |
もの | クレート、サークル、家の柵、家のゲート、車、自転車 |
ひと | 他人、獣医師、制服を着た人、子供 |
音 | ドライヤー、洗濯機、携帯電話、テレビ、音楽 電車、車、バイク、花火、子供の声 雷 |
出来事 | 他の犬とのふれあい、人の集まる家族内のイベント、人の多い賑やかなイベント |
地形 | 街、あぜ道、斜面、砂場、芝生、タイル張りの床、林の中、河原 |
天気 | 雨、風、雪 |
もし、社会化をしなかった場合、人や犬に対し心を閉ざす・無反応(人慣れ、犬慣れしない)、クレートに引きこもる、音に対して過敏に吠える・パニックになり逃げるなど過剰反応する、常同行動を示すなど、犬が問題行動を示すようになり困ったことになります。

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