ストレスマグニチュードというストレス分析がある。人生で起こりうる事象(転校、結婚、離婚、子の誕生、入院、転勤、異動、親の死、配偶者の死など)をスコア化して、ある期間の累積ストレスポイントが高くなるとメンタル不調になりやすいことから、本人も周囲も気をつけましょうという理論だ。
対象となる事象の中で『ペットの死』のストレスポイントは十分高いように思う。いわゆるペットロスからのメンタル不調や体調不良は想定内のこととして考えられるだろう。最愛のペットを失ったらやはり心は沈む。立ち直るには時間を要する。

そこで、へこたれずに立ち治るにはどうしたらよいだろう。日本には、『おかげさま』と『ありがとう』という言葉がある。この言葉は、人がその人を取り巻くあらゆる物に対して感謝の気持ちを表すことのできる言葉であり、美しい言葉だと言える。
『おかげさま』は、生きていけるのもおかげさま。苦しみが癒えたのもおかげさま。耐えることができるのもおかげさま。苦しみ、悲しみ、感謝含め多種多様な表現が可能である。
『ありがとう』は試練に対してはあまり使わず、自分に対する施しへの感謝として使う。
ペットロスを克服するために『おかげさま』と『ありがとう』を心の中で何度も繰り返してみる。そして、徐々に心を落ち着けていけるとよい。

最愛のペットと時間を共有できたのは、ペットの『おかげさま』、良い思い出を心に刻めたのも『おかげさま』、そして、新しいペットと巡り会えるかもしれないのも『おかげさま』。
一緒に暮らしてくれて『ありがとう』、共有した時間は楽しかったよ。あなたとの思い出は心の中で整理できて、『おかげさま』で立ち直れたよ。そして、次の相棒を探そうかな、と心を整えて行動に移せるとよい。
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