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犬は暑さに弱い 早めの暑さ対策を!熱中症から犬を守ろう

犬は体温調節が苦手で人間よりも暑さに弱いので、愛犬を守るためには暑さ対策は必須、考えて早めに実行しましょう。今回は、犬の熱中症の症状や、熱中症になった際の対処法、おすすめの暑さ対策を紹介します。犬を飼っている人やこれから飼う予定がある方はぜひ参考にしてください。

1.犬は暑さに弱い生き物!夏場はしっかり暑さ対策を

 人間の皮膚も犬の皮膚も構造(表皮、真皮、皮下組織の三層)は同じですが、犬の表皮の厚さは人間の3分の1程度しかないので、紫外線や外気の変化に敏感です。
 表皮が薄いことから、犬は全般的に暑さに弱いです。しかし暑さ耐性は、犬種によって多少異なります。
 パグやブルドッグなどの短頭種は、暑さに弱く熱中症にかかりやすい。気道が狭く呼吸がしづらい特性と鼻が短くて口腔の表面積が少ないため唾液が気化する際に熱の放散がしにくいためです。
 シベリアンハスキーやゴールデンレトリーバーなどの犬も、暑さに対する耐性が弱いことに加えて、ダブルコートという二重毛により体温を逃しにくく、熱中症にかかりやすい。 また、犬種を問わず、仔犬や老犬、療養中の犬、肥満気味の犬は熱中症にかかりやすいため注意しましょう。

2.熱中症の症状としては

●ハアハアとあえぐように息をする
●体温が上昇している。体表面にさわるといつもより熱い
●白目の血管が充血してよく見える
●舌の色がいつもより紫色に見える
●ぼんやりしていて呼んでも反応が鈍い

上記のような様子が見られるときは、すぐに日陰など、風通しが良く涼しい場所に移動させて、できる対処を考えましょう。

3.犬が熱中症になったかも?という時の対処方法

 熱中症が疑われるときはすぐに病院へ連れて行くべきですが、病院へ行く前にできる対処法を学んでおきましょう。
1)冷たい水を飲ませて休ませてあげる
 犬に意識があるようなら、冷たい水を少し飲ませてあげましょう。
いっぺんにたくさんの水を与えると、胃腸にストレスがかかったり、血液中の赤血球が溶血する可能性があるので、少量ずつ与えるのがポイントです。
2)全身に水をかけてクールダウンさせる
 犬の身体全体に水をかけてあげると、体内の熱が放散されて体温が下がります。
ただし、氷水を急にかけるのは絶対止めてください。よけいに具合が悪くなる恐れがあります。

3)前足の付け根内側、首まわり、後足の内股付け根を冷やす
 前足の付け根内側や首の付近、後ろ足内股には、大きな血管が集まっていますので、これらの部位に濡らしたタオルや氷などをあてると、体温を効果的に下げらることができます。
4)場合によってはスポーツドリンクを飲ませる
 犬の熱中症の予防や対処法としては、基本的に水を与えれば十分です。しかし、食欲がないとき、嘔吐・下痢により身体から水分やミネラル分が失われているようなときは、飲ませるのも有効なことがあります。濃度は人間が口にする半分程度に薄めて与えましょう。

4.お勧めする犬のための暑さ対策

 犬の熱中症を予防するには、体温調整や水分補給などの対策が大切です。
 先ほどご説明した通り、犬は基本的に暑さに弱いので、下記のような対策を行って、暑い夏を乗り切りましょう。

1)留守番の時もエアコンをつけっぱなしにする
 エアコンをつけずに窓を締め切った夏場の室内は、温度がとても高くなりますので、犬を室内で飼っている場合は、留守中もエアコンはずっとつけてください。
もし屋外で犬を飼っている場合は、犬小屋に直射日光が当たらないよう寒冷紗やよしずをおいたり、風通しの良い涼しい場所に犬小屋を移動しましょう。スプリンクラーやミスト噴射と送風機を併用するのも環境温度を下げます。近年の温暖化による真夏の高温を考えると日中は屋内に退避させる飼い方をお勧めします

2)気温が高い時間帯の散歩は避ける
 暑い時間帯の散歩は、熱中症発症のきっかけとなりますし、肉球のやけどの心配も出てきます。特に短頭種や小型犬、仔犬などは身体が地面に近いため熱さストレスを感じます。
散歩をするのは早朝や、夕方以降の気温が低い時間帯で、水も持ち歩き補給させてください。
いつでも犬が新鮮でぬるま湯になっていない保冷された水を飲める状態にしましょう。

3)夏場はサマーカットにする
 毛が長い犬の場合、熱が身体にこもりやすくなるので、サマーカットにして熱を逃げやすくしてあげるのも、暑さ対策のひとつです。短くしすぎると、直射日光で肌にダメージを与えてしまう恐れがありますし、毛が再生をわすれることもありますので注意しましょう。

4)犬の暑さ対策用品を使う
 冷却材や冷却できる床シートなどの環境備品を使うのもおすすめです。
凍らせたペットボトルを布でくるむなども手軽にできる暑さ対策になります。


このコラムでは、犬の熱中症の症状、犬の暑さ対策についてご紹介しました。本格的な暑さの前にも急な暑さへ変化には対応はできないことがあります。犬は暑さに弱いので、温暖化も考慮して、飼養場所を変えることなども含め、しっかりと対策をして熱中症を防いでください。

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