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知っておきたい『同行避難』と『同伴避難』

3月11日は『とちぎ防災の日』です。
災害の発生時にペットとの避難を考えている方も多いと思います。
また、ニュースなどで『同行避難』や『同伴避難』という言葉を目や耳にする機会も増えてきました。
ただ、『同行避難』と『同伴避難』は、似たような言葉でも大きな違いがあります。
そこで、今回はその違いや、ペットと一緒に避難するためにどのようなことが必要なのかについて考えてみましょう。

1 『同行避難』と『同伴避難』

(1)同行避難

同行避難は避難所まで一緒に避難することをいいます。避難所内でペットと一緒に暮らすことではありません。
環境省では、『ペットが理由で避難しないことは、自分の安全を脅かすことにつながる』という観点から、同行避難を推奨しています。
また、過去の災害では、ペットを避難させるために自宅に戻った飼い主が二次災害に遭う、取り残されたペットが繁殖し増えてしまうといったケースもありました。

(2)同伴避難

同伴避難は、同じ避難所でペットと人が過ごすことをいいます。
避難所によっては、同伴避難を受け入れていない場合もあります。
また、同伴避難を受け入れている避難所でも、必ずしも同じ空間で過ごせるとは限りません。

2 どの避難所で同伴避難ができるか知っていますか?

すべての避難所で同伴避難を受け入れているとは限りません。
まずはお住まいの市町で同伴避難ができる避難所があるのか調べてみましょう。

お住まいの市町のホームページや『地域防災計画』を確認してみましょう。
『○○市 地域防災計画 ペット』などで検索をするとお住まいの市町の地域防災計画やペットとの避難に関係するページが検索結果にヒットします。
まずは最寄りの避難所がどこか、そこが同伴避難を受け入れることができるか確認しましょう。

(1)同伴避難できる避難所がある場合

同伴避難ができる避難所がある場合でも、避難所のスペースなどの構造的な面で必ずしも人とペットが同じ空間で過ごせるとは限りません。
また、動物が苦手な方や、動物のアレルギーなどにより同じ空間で過ごすことで体調不良を起こしてしまう方がいるということを認識しておくことが重要です。

鳴き声や臭いなど、普段は許容できることでも避難生活という環境下では受け入れがたくなってしまうということも考えられます。
日頃からしつけや健康管理などをしっかりとして、周囲の人に迷惑をかけないようにすることも必要です。

避難所にペットのためのスペースは確保されていても、エサやペットシーツなどが必ずしも十分な量、備蓄されているとは限りません。
ご自身であらかじめ準備をしておくほか、病気などで薬や療法食を処方されている場合には、可能な限り持ち出すことが求められます。


地域で防災訓練がある際には、自治体側で受入れ可能であれば、ペットと一緒に訓練に参加することをお勧めします。
いざというときに、どのような環境でご自身のペットが過ごすことになるのか、何が備蓄されていて何を持って行く必要があるのかを知る機会になります。

(2)同伴避難できる避難所がない場合

同行避難をした上で、どのようにペットと過ごすか考える必要があります。
基本的には避難した先の避難所で、各自治体の指示に従いましょう。

発災直後は、車中泊などを検討される方もいらっしゃると思いますが、長期間の車中泊はエコノミークラス症候群など人の健康に影響が及ぶこともあります。
避難生活が長引くことが想定される場合には、遠方の親族や友人など信頼できる預け先を探すことも検討しましょう。

3 日頃からの備えがとても重要

安全に避難すること、避難した先で人もペットも健康に過ごすこと、ペットが周囲の人に迷惑をかけないことはとても重要なことです。
そのためには、日頃の情報収集や日常的なしつけ・健康管理、事前の準備が欠かせません。

日頃から備えておきたいことや物など、当センターホームページのこちらにも掲載していますので、ぜひご覧いただきお役立てください。

環境省でも、ペットの災害対策のページを設けています。
災害対策ガイドラインや過去の大きな災害の際の記録などもご覧になれます。
環境省_ペットの災害対策(クリック・タップでページが開きます)

また、ペットの防災に役立つ知識や情報が掲載されている様々なページがありますので、ぜひこの機会に『ペット 防災』などで検索してみてください。

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